マクロスFRONTIER 第一話 クロース・エンカウンター

MacrossF

 日本のいわゆるゴールデンタイムに一人でぼそぼそラジオをやっていてレスをくれた方からのオススメでマクロスを見てみました。っていうか実際は友人に薦めるアニメは何がよい?という問いに対して「マクロスPLUS」を薦められたのですが、自分が全くマクロスを知らないので、ひとまず今シーズンやっているものをば。ってことで、早速レポートです。
(↓ネタバレ)

ざっとストーリー

 設定は西暦2059...って、全然近いじゃないですかw大丈夫なんですか?と思ったけど、多分かつてのマクロスシリーズからの年表に従っているのかも知れないのでそこはスルーで。マクロスってのは人類の新境地を見つけるべく銀河の各方面に散らばった宇宙船団の名称だったんですね。ロボがバルキリーだから、マクロスって一体なんだ?と思っていたのですが、氷解しました。冒頭からスペースワープのシーンでテンションが上がる。やはり宇宙旅行ってのはいつ観てもワクワクする!巨大宇宙船団とは、ガンダムで言うところのスペースコロニーほどの宇宙船も含まれていて、超大なスケール。そのコロニーに似た宇宙船にアイドル・シンガーのシェリル・ノームを乗せた旅客機が到着する。
 一方、コロニー内の学校、美星学園高校の屋上では、EX-ギアと呼ばれる、飛行外骨格の様なメカを身につけた少年達がそのシェリルのライブの余興の練習をしていた。長髪でポニーな位置で髪を束ねている高校生早乙女アルトは、その外観から男性ながら他の男子生徒から姫とおちょくられることに不快感を示しながらも、大空への憧れを抱いていた。EX-ギアで勢いよく飛び出すアルト。しかし、コロニー内では空の高さに制限がある。もっと大きな空を飛びたいと願うのだった。
 シェリル来訪のニュースを聞いて、うきうきなコロニー内。そんな中、兄がシェリルのチケットを取ってくれたと聞いて大喜びするバイト中の女子高生ランカ・リーは、大はしゃぎ。バイト中自重〜www だがあのふにゃふにゃな生き物みたいな携帯端末は一体...w
 シェリルのコンサート開始前、アルトはEXギアで行おうと思っていた回転技を禁止されむくれていた。EXスーツに着替得ようとしたその時、コンサート会場付近で迷子になっていたランカに遭遇。スプリンクラーの水を浴びてびしょびしょになってしまったランカの服をEXギアのバーニアで乾かしてあげながらしばしご歓談。
 そんな中、マクロスの外苑部隊が未知の存在と接触、LOSTした(おそらく破壊された)。それに伴い、軍は無人攻撃艇を送り込んだが、強力なジャミングを受け、またしても全機体LOST、第一防衛戦を突破され緊迫した空気が司令室を包む。シェリルのライブと戦闘シーンとが重なるところが、いつかみたマクロスのプロモーション映像のよう。そう、戦争と平和は常に隣り合わせにあるものなのだ。いよいよ持って軍の撃破される中、コロニー内には緊急非常事態宣言が発令、私設特務軍事機関S.M.S.に大統領直属の出動命令が下る。ランカ・リーの兄であるオズマ・リーはS.M.S.のスカル小隊のリーダー、可変戦闘機バルキリーで、コロニーに急速接近する未知の敵を迎え撃つ。しかし、防衛線を突破され、船団の軍艦を撃破し、コロニー内部に侵入されてしまう。シェリルのライブは中止され、V.I.P.として緊急避難するシェリルにアルトは言い放つ。「まだ沢山の人が残っているのに、あんた一人だけ逃げるつもりか。」シェリルは言う「ここから先はプロの仕事よ」「それでもプロかよっ!」まぁ、ぶっちゃけシェリルが何かできるのかというと何も出来ないわけだが、アルトは何を望んでいたのだろうか...w しかし、アルトは、コロニー内部に侵入してきたその未知の敵に接近する。間一髪というところで新型バルキリーVF-25に助けられる。が、そのバルキリーも敵に捕まり、パイロットは緊急脱出、EX-ギアで応戦するも無惨にも未知の生命体にひねり潰されてしまう...。
 未知の生命体は、コンサートから逃げ遅れたランカを発見し接近する。それを見たアルトが、パイロットを失ったバルキリーに乗り込み、応戦するのであった。

宇宙モノ、学園モノ、軍隊モノ!

 美味しいところ盛りだくさんのこのアニメ。導入もとりあえず何も知らなくてもおkっぽくて初心者に自分にも優しい設定。最近見るアニメは圧倒的に学園モノが多いのだが、気のせいだろうか。とりあえず、これまで見た宇宙モノアニメの中では最も規模がでかい(何てったって太陽系なんて既に遥か彼方だしww)のには圧倒される。かと思いきや、コロニー内の高校は普通に高校だし。これほど日常と非日常をミックスしてなお安定しているというのは凄いと思った。

3DCG

 ラジオやっている時のレスに3DCGが多用されていると聞いて、アクエリオンを見たときの、あのロボットの「浮いた」感じが脳裏をよぎる。ちょっとあれはあからさまにCGって感じで個人的にはアレルギーがあったのだが、この作品はアニメの質感を用いたレンダリング(おそらくは新種のトゥーンレンダリング)で、見事に他の部分とマッチしている。思い返せばスカイガールズも独特なトゥーンレンダリングで他の部分との一体感はあったものの、どことなくリジッドな感じがして、特にメカががちゃがちゃしているシーンなどでは「ああ、やっぱりな」感があった。しかし、今回のマクロスは、バルキリーの画像のアングルから見ても分かるように、とりあえず格好良く見えるアングルや描き方により、とにかくリジッドさよりもアクション性の方が勝っているため、今のところ特に違和感を感じない。ここに関しては今後も期待。