機動戦士ガンダム00 #25『刹那』感想

 最終回です。てか、まだ出てきていない人とか、「あの人どうなったの?」的な人がたーくさんいる中、最終回です。って、今から全部まとめようとするのはちと無理がないか?と思ったら、案の定二期があるみたいですね。って、なぜそんなことすら知らないのか?!すんません、修行が足りないのがバレバレですわ。
(↓ネタバレ)
 次々と散りゆくガンダム達。戦場には、ついにセルゲイ・スミルノフ/ソーマ・ピーリスのGN-X対アレルヤ・ハプティズムのキュリオス、そして、前回突如現れたアレハンドロ・コーナーの黄金のMAアルバトーレ対刹那/ラッセエクシアとGNアーマーのみとなった。それまでの戦闘は、ほとんどアレルヤの別人格であり、戦闘意欲むき出しのハレルヤが行っていたが、ここに来て初めて、「生き延びる」という点で意見の合致を見せる二つの人格が、セルゲイとソーマを強襲する。後一歩でソーマを仕留めるところで、セルゲイがかばい、その隙にソーマ機がキュリオスを撃退する。致命傷を負ったキュリオスのモニターから、初めてソーマの姿を確認したアレルヤ/ハレルヤだったが、それが「マリー」だったことに気付く。って!誰だよマリー!ソーマはデザインベビーだったんじゃないのか?遺伝子が一緒ってこと?それとも超兵訓練所かなにかで知り合いだったとか?なぞだ!なぞすぎる!
 戦場はアルバトーレとエクシア&GNアーマーへ。アルバトーレがファンネルファングを展開!えと、どう見てもファンネルかビットですが、どうやって操っているのかは不明。とりあえず、コーナー家のボンボンでも使えるらしい。激しい弾幕の中、エクシアとGNアーマーがドッキング。おお、これ結構かっこええやん。なんとなくスーパーガンダムを連想させます。が、コックピットはついたまま。ファングを放出する際に途切れたGNシールドの合間を縫って、砲撃し、少しずつアルバトーレに打撃を与えてゆく。しかし、弾幕によって、GNアーマーのコックピットがやられてしまう。てか、合体中のGNアーマー側からの操作もできるん?あたかもそんな感じだったんで...操作系がどうなってるのか結局分からずじまいの内にラッセが散ってしまう。突破口が開けたエクシアは一気にアルバトーレを切り刻む。まさしく、cut like butter。
 ちなみにアレハンドロ・コーナー氏曰く、世界の破壊と再生の破壊の部分はCBが担当し、自分は再生を担当するから、おまいら(CB)は用済みとのこと。むぅ、この期に及んで何をしでかそうというのか、皆目検討も付かないわけだが、とりあえず、もうバターなんだから残念ながら失敗ですな。と思った矢先、本体から人型モビルスーツが出てきた。っていうか、どう見ても頭部がジムな件。ってことで黄金のジムはすげービームをだしてきてエクシアを消し去ったと思いきや、必殺トランザム起動で、電光石火なエクシア。ジムはGNシールドを展開しするが、そもそも、対ガンダム用、即ち対GNシールド用に実装されたのがエクシアの実体剣とのことなので、シールドを突破し、今度こそ破壊。最後にコックピットの中で、アムロリボンズが「やぁやぁ道化さん、ご苦労だった」ととりあえず、コーナー氏はネタだったことをばらす。やれやれ...っと思いきや!今度はなんか変なの疑似GNドライブ搭載のフラッグが来た!って、ここで登場ですか、グラハム・エーカー!完全に忘れられてましたなw で、なんかよく分からんことをぶつくさ言って、戦闘は戦国武将同士の一騎打ちみたいな感じにw っていうか、エクシアトランザムつかったんじゃないの?まぁ、相手は疑似GNドライブ搭載とはいえ、所詮フラッグなので...片腕と頭を失いながら、実体剣とビームサーベルの一騎打ち!(片腕と頭はお約束ですか?)ものの2分30秒で散っていきましたw乙!

エンディング

 大破したナドレのティエリアは太陽炉を放出し、キュリオスではハレルヤ(好戦的人格)が別れを告げ、そして、エクシアと刹那は地球の周りをまわっていった。って、正直3人とも生き残るのかどうか、全く分かりません。分かりませんが、そこから2期予告的な映像がたくさん出てきます。

  1. 沙慈が宇宙で仕事をしている。
  2. 国際連合が地球連邦に改名し、世界は統一されている。
  3. アリー・アル・サーシェスが生きとる!
  4. リボンズがイノベーターという人々と一緒にいる。っていうか本人も同類か?
  5. ティエリアっぽい人が、ルイスっぽい人と一緒にいる。
  6. よく分からないが、新しいガンダムが出来たっぽい。
  7. 00ガンダムというのがあるらしい。

 そうだよ!この話、ガンダム00というのに、そんな名前のガンダム出てなかったじゃないかーっ!感じとしてはZの前編はずっとMk.IIだった、みたいなノリなんだろうか?とりあえず、エクシアの太陽炉を移行するんだとかしないんだとか。しても王留美は相変わらずだ。本編の一番はじめに出てきた時と同じ感じで、新ガンダムの状況を視察しに来ている、開発に携わっているのはトレミーからスメラギさんとフェルトと脱出したイアン。あー、スメラギさんは?!スメラギさんは?!

まとめ

 ってことで、全25話終わりましたが、とにかく人物が多く、戦局も様々だったが、後半に向けては基本国連軍vsCBという流れでまとまった。しっかし、各登場人物の素顔を一つ一つ丁寧に描くまもなく、沢山ある陣営同士の関係を描くのに精一杯な気がした。それにして、グラハム・エーカーさん、あんだけの前置きがありながら、あれだけかよっ!3分にも満たない!ラーメンさえ満足に作れない!これはさすがにちょっと酷いと思いました。2期があるんなら、もうすこし彼のエピソードだけでも引き延ばしてよかったんじゃないか?と思いつつ、2期は既に4年後の世界らしいので、その時にGN-Xやらフラッグやら言っててもメカ的においおい感が漂うから、仕方がなかったんではなかろうか。
 Zにおいて、カミーユとフォウの恋が唐突なのには理由があるし、あれだけ短い時間でも深さを感じさせるのにはニュータイプと強化人間という裏がある。しかし、今回は機体性能と及び精神論で語り尽くされていて、さらに超兵という概念もスパイス的にしか導入されていない。別にニュータイプ的な概念を導入しろとは言っていない。たとえばVEDAによって選び出されたその理由を裏付ける物語が欲しいところ。まぁ、そこら辺は2期に期待するしかないのだろうか。
 富野ガンダムを中心に見ているせいか、今回のガンダムはうんちくが少ないように思えた。例えば太陽炉の本物と偽物の違いも出力限界や粒子色のみで、実際のスペックや製造過程などは一切語られていない。そして、一体なぜ国連軍に突然疑似GNドライブが送られてきたのかなどのエピソードも出てきていない。そして上にも書いたが、ファングの動作原理など、適当にとってつけた空想科学でも何でも良いから、うんちく的裏話が欲しかった。
 話の筋は、よい意味で「気持ち悪く」完結している。戦争に勝利してハッピーエンドなんてのは正直間違っていると思っていたので、個人的には、結局CBはなんだったんだ?というような雰囲気を残しつつ、なんだか知らないけど、世界が一つになっているという、ある一種の「気持ち悪さ」というか「後味の悪さ」というのがとてもよいと思ったし、そこは非常にリアルだと思った。人を沢山殺して歓喜のパレードなんて正直どうなん?と思ってしまう...。とにかく、二期は膨大な謎がひもとかれていくことを願って、また是非とも頑張っていただきたいと思う。
 感想を締める一言としては、本作品は「破壊」そして二期は「再生」なんだろーなー ということで、6ヶ月後(?)を楽しみにしています。