機動戦士ガンダム00 #22『トランザム』感想

 VEDA掌握を目指したアレハンドロ・コーナーリボンズ・アルマーク、VEDAに固執しすぎた故、同志に怪我を負わせてしまったティエリア・アーデ、そして疑似GNドライブを手に入れ、GN-X部隊を編成し、トリニティーに迫る国連軍。今週はこの圧倒的不利な戦局からのスタート。
(以下ネタバレ)
 ロックオン・ストラトスは精密射撃に必要な利き目の治療に三週間かかると言われるが、それを拒否してカプセルから出てくる。ティエリアを励ましに行くロックオンと、ロックオンを心配して彼に会いに行くところで、ティエリアとロックオンのやりとりを目撃してしまうフェルト。っていうか、フェルトの「誰にでも優しいのね...」という独り言。やっぱロックオンに...。確かに性格もかっこいいしなぁ。クリスティナはアレルヤだし。はぁ、女性陣完了。って、そういう見方をした自分は負け組...。しかし、やはりティエリア、人間じゃないんだな。コンピュータと直接リンクするくらいだし。かといって超兵でもないと来たら...アンドロイドか何かか?
 これからはVEDAによる予定調和なプランニングではすまなくなった。っていうか、これまでもVEDAとか完全無視な野郎が何人かいたわけだが(刹那とかアレルヤとか...)。とか言っている間に、トリニティー3兄弟ピンチ!疑似GNドライブの出力限界も近いと来た。一応、仮にも科学者な自分、疑似ドライブとそうでないのとはどう違うんだろうと考えてしまう。まぁ、疑似は赤い粒子で、本ちゃんは緑だから、本ちゃんの方が高エネルギーっぽい感じはするが(散乱される光の波長が短いから)。避難するトリニティーを傭兵アリー・アル・サーシェスが襲う。っていうか戦う意志がないとか信号出しておいていきなり次男坊ミハエル射殺ッスかwまぁ、戦うっていうより暗殺なので、奴的には良いのか...って納得している場合じゃないっ!!末っ子ネーナを逃がし、撤退しようとする長男ヨハンだったが、サーシェスがミハエルのスローネツヴァイに乗り込んでヨハンのスローネアインを襲撃。バイオメトリクスが異なっても無理矢理乗りこなしてしまうサーシェス。まさかのヨハン撃破!関係ないけど、サーシェス、自分の中ではもうZのヤザン・ゲーブルとほぼ被る。2人の兄を目の前で殺され、為す術がなくなったスローネドライがまさにとどめを刺されそうになったその時!国連とトリニティとの「戦争」に「武力介入」せんとトレミーから地球に降りた刹那&エクシア、そして先週から突然戦闘員になったラッセ・アイオン&GNアームズがサーシェスを襲う。まぁ、予想通りですわな。しかし、エクシアvsスローネツヴァイのガンダムガンダム、性能的には互角故、戦闘もこれまでのように一方的にはならない。
 その頃、VEDAの第7階層(Level 7)のハッキングを完了し、VEDAを乗っ取ったリボンズ。目に前に現れたのは冬眠カプセルに入ったCBの創始者イオリア・シュヘンベルクだった。アレハンドロは、VEDAを掌握し、いい気になって世界を変えるのは自分だと豪語しながら、カプセルを銃で撃ちまくる。が、その直後、イオリア・シュヘンベルクの映像が出てきて「へ、引っかかったなばーかぁばーかぁ」悪意あるアクセスに対する遺憾のメッセージを伝えると同時に、本ちゃんGNドライブの新機能を呼び覚ます。
 ってことで、またもやナイスタイミングでガンダムエクシア覚醒です。機体が赤く光る!Trans-am(トランザム)システム起動でございます。個人的にはこれまたZのバイオセンサー全開状態(あっちはピンクに光る)と被りますわ。いよいよ奥の手といった感じでしょうか?といったところで22話おしまい。
 えっと、今回のガンダムは2クールでとりあえず一区切りなんでしょうかねぇ?だとしたらあと4話くらいで一応簡潔って流れになるのが筋ですが、このトランザムシステムでガシガシなんでしょうか?正直、今回のガンダム、超兵を除けば「MSの性能の差が戦力の決定的な差」になっています。今のところ。それを超えられる唯一の可能性がグラハム・エーカーさんなんですが、彼がらみの今後の展開が楽しみですな。あとは、CBの究極の目的はどのようにして達成されるのか、あるいは打ち破られるのかが見所と思います。個人的にはそれが中途半端に打ち破られるってのがいいかなとか思っちゃってるんだけど、それは邪道かなぁ?だって、それで戦争根絶とかできちゃったら、最終的には兵器開発を推進している話になりやしないかい?ってことで、今週はこんなところで...おあとがよろしいようで。