ハウルの動く城

今話題のスタジオジブリ最新作『ハウルの動く城』を観てきた。賛否両論があるが、自分としてはさっぱりしていて好きだった。『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』のような重*1は無く、かといって『千と千尋の神隠し』で感じられた和風タッチな不思議の国とは異なる洋風タッチの場面だった。

これまたネタバレがあるので・・・


前半、特に兵隊のパレードのシーンは目がチカチカするほど鮮やかな色彩だった。なんというかカラフル!そして世界観がちょっとばかり『魔女の宅急便』に似ていた。なんというか魔女宅の設定が結構好きだったのでちょっとワクワク。自分の中での魔女宅の一つのキーワードが「素敵」だったのだが、ハウルも実に素敵なシーンが満載!まず人が空を飛ぶ!もちろん機械を使っても飛んだんだが、そうではなく魔法で空を飛ぶ!もうそれだけで素敵だ(^o^)そしてヨーロッパ風の山脈や湖やお花畑!メルヘ〜ンとはこういうことなのだろうか?いやしかし、石畳や家造りが本当に魔女宅そっくりだ。

お城の玄関が、いわゆる「どこでもドア」になっているだが、そのせいで場所の「移動」がほとんどなく、終わってみれば同じ場所でずーっと起こっていた感があり、その点はちょっと不満だ。いや、移動といえば移動はあったのだが、城から出てきた街から、城の他の入り口への移動があったなぁ。それはそれで移動なんだが元の場所に戻るわけだし・・・。
魔女宅でいうところのウルスラの家への遠足とかちょっとした遠出が全部「どこでもドア」によって感じられなくなってしまっている。そう考えると、「どこでもドア」はあると便利だけど旅の醍醐味とかが感じられなくてそれはそれで寂しいな・・・。

*1:それもそれで好きだが・・・